気管支炎とは、気管支に炎症を起こした状態のことをいいます。
初期の段階では鼻汁やくしゃみなどが起き、場合によっては熱がでることもあるため、風邪と判断してしまうことがあります。
症状が進むと、過呼吸や激しい咳を伴う呼吸困難が起こってきます。
急性気管支炎と慢性気管支炎
気管支炎には急性と慢性のものがあります。
急性は炎症全般を指し、慢性の場合は咳や痰が年に3ヶ月以上継続し、それが2年以上続いた場合を指します。
いずれも気管支炎は冬に多く見られる症状で、放置しておくと重症化することもありますので、早めにご相談下さい。
風邪と気管支炎の違い
風邪はウイルスや菌などによる感染で発症するのに対し、気管支炎はウイルスや菌などの感染だけでなく、ストレスといった環境的な要因やアレルギーなどでも起こります。
咳や痰などの症状が数週間から数か月続く場合は風邪ではなく気管支炎の可能性があります。
風邪と気管支炎の違いは、ウイルスや細菌がつく場所の違いのみです。
そのため、気管支炎は風邪よりも悪いといったことはありません。
気になる気管支炎のチェック!
下記の項目であてはまる項目が4つ以上ある場合、気管支炎の疑いがあります。
一度クリニックまでご相談ください。
- のどが痛む
- 空咳が出る
- 咳が徐々にひどくなってきた
- 痰が出る
- 黄色い膿のような痰が出る
- 熱がある
- 咳をすると胸の奥が痛くなる
お子さんに起こりやすい喘息性気管支炎
喘息性気管支炎は、お子さんに多くみられる症状です。
気管支炎により気管支の粘膜が腫れることにより気道が狭くなり、息を吐くときに喘鳴(ゼーゼー、ヒーヒー)という音が聞こえます。
気管支喘息の時に出る喘鳴と似ていることからこの名前が付けられています。
場合によっては喘息性気管支炎から喘息になってしまう方もいらっしゃいますので、あまりにも咳、喘鳴が止まらない場合は医師の診断を受けることをお勧めします。