胃の壁にある筋肉層が異常に緊張し、けいれんを起こしているような痛みを感じるため胃けいれんと呼ばれています。
胃けいれんは症状に対する呼び名で、それ自体が病名ではありません。
しっかり治療を行うためにも、原因となる病気を見つけることが大切です。
胃けいれんの症状と原因
- みぞおちのあたりを中心に痛みの発作が起きる。
- 発作の時間は数分から長いものでは1~2時間続くこともある。
考えられる原因
胃炎や胃潰瘍、胃がんといった胃の病気のほか、十二指腸潰瘍や胆石症、膵炎なども考えられます。
そのほか、強いストレスにより緊張しすぎた場合にも胃けいれんが起こることがあります。
この場合は検査等で異常はあまり発見されません。
治療について
鎮痛薬にて痛みを抑えます。
血液検査や胃カメラ検査を行い、胃けいれんの原因を調べ原因に対する治療を行います。
ストレスが原因の場合は、その解消に努めることが大切となります。
鎮痛薬や胃の緊張をやわらげる薬により症状が緩和されたとしても、あくまでも一時的な対処でしかありません。
検査せずに原因となっている病気を放っておくと病状が悪化する可能性が高まります。
胃に痛みがでたときにはそのままにせず、きちんと医師による原因の診断を受け治療を受けるようにしましょう。